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2003年11月04日

【流通】電子化しても専用眼鏡が必要!?

『ITエージェントとスキルアップジャパン、
       「Joy POP」(ジョイポップ)開始』

ITエージェントは、暗号化技術を提供しているスキルアップジャパンと共同で、ASP形式によるビューアー不要の電子書籍サービス「Joy POP」(ジョイポップ) を開始する。
音声データの挿入や、目次リンク、スライドショーや画像のズーム機能など電子書籍の特徴を活かした機能も搭載しており、又、アナログ感覚を意識したページ捲りなど実際の「本」を閲覧している感覚で利用でき、専用ビューアーも不要。


あ: いやぁ〜 いつの間にかこんな時間になっちゃってたね

ま: もう終電もなくなっちゃいましたよ
   どうしましょうか?

あ: 仕方ない、タクシーでも拾おうか

ま: 僕は構いませんけど。。。
   「あ:」さん、かなり遠いんでしょ?
   それだったら、マンガ喫茶で時間を潰すっていうのはどうです?

あ: マンガ喫茶!?
   一晩中マンガ読めっていうの?

ま: 別にずっと読まなくても
   最近は休む人のための設備も整っているらしいです
   ゆっくりできるかもしれません

あ: そうなんだ。。。
   でも読みたいと思ってるマンガもあるし
   結果的に寝不足になっちゃいそう!

ま: マンガの一気読みって気持ちいいですよね
   次のストーリーまで首を長くして待つ必要がありませんから
   どんどん入り込んじゃいます

あ: 自分でも書くことができればいいのになぁ。。。

ま: それは簡単な事じゃないでしょ
   大体、絵も描けない「あ:」さんには
   基本的には無理な話!
   それにマンガの世界は時には現実とは違う
   スケールの発想も必要です 

あ: 絵を描くのはアシスタントに任せて。。。 
   物語だけ考えればいいじゃんか!?

ま: そこでも「アウトソーシング」的発想なんですね。。。
   でも、問題は流通でしょ
   たとえ良い作品が描けたとしても。。。
   どこで、どうやって流通させるのか!?
   一番難しいところはそこかもしれませんよ

あ: 今や出版業界は非常に厳しいようだからね
   むしろネットをいかに活用できるか?
   新参者としてはそこが重要なポイントとなるんじゃないかな?
   今日紹介したようなサービスを利用すれば
   既存の流通にこだわらずに
   読者の手元に自分の作品を流通させることができる・・・

ま: 電子化ですね
   でも、既に電子書籍化は進んでいますよ
   いくつもの電子書籍サイトが開設されています
   市場規模も拡大が見込まれていますよ
   なかでもマンガについては 
   電子化の許諾が雑誌などに比べてスムーズですから。。。

あ: 既存作品の電子化も
   ユーザーにとって魅力だね
   2002年の市場規模は
   主な電子書籍販売サイトでの売上げ
   タイトル数、ダウンロード数などから
   前年度比50%増の10億円、
   そして2005年は一気に540億円にまで
   拡大すると予想されている
   でも、これからは電子化を前提とした
   新しいマンガコンテンツの作り方によって
   もっともっと電子書籍の魅力が引き出されてくるかもしれない

ま: 電子化を前提!?
   つまり・・・電子書籍だけで大ヒット!  
   なんて作品が登場するってことですね

あ: 電子化しても読める・・・
   既存コンテンツを電子書籍化した作品のポジションが
   一つの流通ポジションから主力ポジションに!
   電子書籍として大ヒット作品が登場しないと
   ユーザーにとっても電子書籍を楽しむ魅力が
   伝わらないのかもしれない・・・

ま: 今、各電子書籍サイトでは
   それぞれ閲覧するために
   専用のビューワーが必要だったりします

あ: ユーザーインターフェースを考えた場合
   
どこのサイトの作品だとか関係なく  
   楽しめることができればいいんだよね
   実際、出版社が違っても「本」は読める
んだから・・・

ま: 各社毎に専用のメガネがなければ読めない
   って事はありませんよね

あ: 既存コンテンツの電子化
   あるいは電子化を最初からねらった作品のヒット・・・
   そしてユーザーインターフェース・・・
   電子コンテンツの流通は始まったばかり。。。
   「流通」って自然にできてくるものと思いこんでしまいがちだけど
   こうした動きを見ていると
   
作り手(供給者)と読み手(需要者)をつなぐ
   流通はつくりあげていくものだって感じる事ができる


ま: そこに、IT、ネットワーク、そして法的問題の解決、、、
   と、新たなスパイスが入り込んで・・・

あ: IT、ネットワーク関連の技術革新は
   とても早いスピードで変化していく
   でも、
供給者と需要者を結ぶ流通ができあがるまでには
   相応の「時間」が必要なんだよ
   このズレを埋めるために無理はいけない。。。
   ビジネス、流通ってタイミングなんだね・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:28| 流通