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2004年09月13日

【流通】台風、降灰の農作物、スーパーで人気

――被災農作物の流通定番化の可能性――

大手スーパーや百貨店が台風の被害で傷付いたリンゴや、浅間山の噴火で灰をかぶったキャベツなどの販売に乗り出している。通常の半額程度という割安感に加え、被災農家への支援にもなり、消費者に人気を呼んでいる。
イトーヨーカドーも8月下旬から、一部店舗で台風被害のリンゴなどを1個58円、鳥取県産ナシを1個58―98円で販売した。 イオンは、青森、宮城県と首都圏の「ジャスコ」「マックスバリュ」計92店で、強風で枝が当たるなどして傷が付いた青森県産リンゴ「サンつがる」「弘前ふじ」など計100トンを1個58円で売り出した。 一方、高島屋では関東の9店で、浅間山の降灰被害を受けたキャベツ計約4500個を通常は180円程度のものを、1個80―100円(高崎店は50円)で販売、いずれも好評だったという。
被災農家の支援と割安な商品の提供というメリットを受け入れてもらえるために、商品の価値を正確に伝える必要があるが、今回のケースでは消費者が商品の価値を本質的に理解し、割安感を感じた結果であると考えられる。今後も台風などの災害時にこうした割安感のある販売方法が定番化する可能性もある。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:32| 流通