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2004年09月15日

【知識】ブリヂストン、部材工程から製品検査工程まで全自動化のタイヤ生産システムを彦根工場に導入

ブリヂストンは、革新的タイヤ生産システム「BIRD」(Bridgestone Innovative & Rational Development)について、量産実証試験が完了し、システム全体の完成度が高まったことから、彦根工場に「BIRD」を導入し、量産を開始することを決定した。「BIRD」用の建物を彦根工場敷地内に新たに建設し、量産設備の導入など量産化に向けた体制を整えるために、2004年から2007年初めまでに総額約260億円を投資する。
「BIRD」は、世界で初めて、部材工程から製品検査工程までを全自動化した生産システム。ブリジストンの既存システムと比較して、システム自体が非常にコンパクトであるのに加え、タイヤ新構造への対応力、品質、生産性、環境面などで優れたパフォーマンスを発揮する他、小ロット生産対応力が高く、生産品種や数量など、ユーザーのニーズに柔軟に対応することが可能。
彦根工場に導入する「BIRD」は、2005年1月から量産を開始。今後、乗用車用タイヤの高性能化、大型化が、さらに進むものと予想されることから、ブリジストンは日本国内の市販市場向けの高性能タイヤを生産する予定。なお、彦根工場における「BIRD」の生産能力は、2005年より徐々に上げて行き、2007年初めまでには日産12,000本体制とする予定。
さらに、今後の「BIRD」の展開については、ブリヂストングループのグローバルオペレーションを担う重要な生産システムとして、主として日本を含む先進国の既存工場や新たに建設する工場に導入を図る。
製造業において、部材工程から製品検査工程までの一連の業務フローを一体化・全自動化により、大量生産あるいは少ロットでの生産体制を最小限のコストで構築できるようになる。また作業工程をシンプルにし、トラブルなど製造工程が滞るリスクを最小限に抑えることにもつながり、より確実な計画・実行の実現へ向けた企業のロジスティクス戦略に大きく寄与すると考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:35| 知識