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2004年09月15日

【流通】加ト吉、カネボウフーズなど3社からカップ麺事業の営業を譲受け

――営業譲渡による販売チャネル獲得戦略――

加ト吉カネボウの子会社であるカネボウフーズ、カネボウフーズ販売、ベルデリカの3社が行なうカップ麺事業にかかる営業譲り受けに関し、カネボウと基本合意した。今後、最終譲渡契約書の締結に向けて、協議を続ける。
営業譲り受けの理由としては、加ト吉は無菌パック米飯、スナック麺(主に袋めん)等の常温商品を拡大へと努めているが、スナック麺を健康志向に対応した、高い品質を誇るノンフライ麺のカップ麺が加わることにより常温保存商品群が充実し、業績の拡大に繋がると判断して基本合意に達した。
具体的内容として、加ト吉はカネボウグループの食品製造の拠点である新町工場(群馬県多野郡新町2330番地所在/カネボウフーズ新町工場のカップ麺工場部分:機械設備一式含む)及びカネボウグループ3社のカップ麺事業に従事する従業員並びに「ホームラン軒」「東北ご当地」「広東麺」の商標等を含む無形ノウハウを譲り受ける予定。
この営業譲渡により、カップ麺事業への足がかりとした商品開発ノウハウの他、カネボウグループの持つ販売チャネルなどを活かした流通拡大にもつながると考えられる。企業にとって商品ブランドや製造ノウハウ以上に販売チャネルという資産価値が、事業拡大に益々重要な要素となってきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:10| 流通