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2004年10月19日

【知識】日産自動車、ダイバーシティ デベロップメント オフィスの活動を開始

日産自動車は、新部署となるダイバーシティデベロップメント オフィスを設立、本格的に活動を開始した。
同オフィスは、社内で性別・国籍・文化、人それぞれの個性や価値観などの多様性(ダイバーシティ)を理解し、活用する企業風土・文化の醸成をスピーディー、かつ強力に行うために設立された。多様化する顧客の価値観やニーズに対応することを目的としている。活動の第一ステップとして、日産自動車の女性社員を活用に取り組む。
現在、日本の自動車市場では女性購入者が増大中で、実は男性の購入意思決定にも女性の意見が大きく影響していることから、女性の視点に立った商品やサービスの提供が重要となっている。また、同社では他の業種や、グループ内起用と比べ、女性の人財活用・登用が不十分であるという認識から、今後の企業発展に女性の労働力活用が不可欠であると考え、まず、女性に焦点を充て活動を開始することとした。
具体的活動は以下の通り計画している。
1.女性社員を対象としてキャリアアドバイザーの設置。
個々の社員の能力、適性、キャリアに関する志向を把握した業務配置を行う。
2.仕事と家庭の両立を支援するための職場環境や諸制度の整備、運用推進。
3.ダイバーシティ意識の浸透と定着に向けた社内での啓蒙活動。
女性社員の更なる能力発揮および貢献により、企業が産み出す価値が増大することが期待される。また女性にとって働きやすい職場環境づくりと、能力が適正に発揮・評価される企業となることが、男性社員も含めたあらゆる人財の活用、企業価値創造に繋がるものと考えている。
社内の企業内消費者ともなる社員の価値観や個性を把握することは、グローバル企業をはじめ、様々な顧客層の価値観やニーズの把握につながると考えられる。また、短期間に形成することが難しいとされる企業文化や風土の確立を目的とした新部署は、こうした企業文化や風土、規律といった評価の難しい目標・目的が達成された場合のメリットがあると判断されている事からも、ロジスティクス的な視点にたった新部署の設立と考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:26| 知識