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2004年12月02日

【知識】日本旅行業協会など、電子商取引標準規格「TravelXML 1.2.1」勧告を発表

社団法人日本旅行業協会とXMLコンソーシアムは、旅行業界内における電子商取引を推進するため、共同で開発してきたXMLを利用した各種旅行証取引の標準規格「TravelXML 1.2.1」勧告として公開した。今後、広く一般に公開することで両団体で積極的に普及啓蒙活動を行う予定。
「TravelXML」は、従来各旅行会社で個別に定義されていた旅行業EDIの仕様を標準化。通信手段はインターネットとXMLを採用することで、国内海外の宿泊施設、ツアーオペレータ、旅行業者などをリアルタイムで結び、業界全体のシステムの効率化による業務スピードの向上と、コストダウン、そして利用客へのサービス向上を目的としている。
標準化にあたり、社団法人日本旅行業協会は、旅行業経営委員会内に‘IT化推進部会’を設置し、各企業の現システム上の取引手順、電文などに関する調査を実施。また、XMLコンソーシアムは、‘TravelXML標準化部会’を設置し、手順、電文のXML化、ドキュメント整備を担当してきた。今回の標準化により、国内宿泊に関してカタログ情報の提供から注文、決済までの商取引すべてを網羅。また、各企業が現在利用しているシステムへの影響を最小限にするように配慮した設計とすることで、容易に導入できるという。
業界を代表する協会が率先して情報システムのプラットフォーム化を推進することで、旅行業界における広告、情報発信から受発注に必要な情報がシームレスにやり取りできるようになる。窓口業務、Web担当部門、業務担当部門を横断した業務の効率化にもつながり、また、宿泊施設、交通機関とのインターフェースも標準化され、旅行サービスのロジスティクスが業界として推進されることになる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:38| 知識