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2004年12月22日

【知識】仙台水産が国内初の荷役作業伝票自動処理システムを導入し業務の効率化を実現

仙台市中央卸売市場を中心に東北地方で生鮮食品の卸売を行っている仙台水産は、日立製作所のデジタルペンを使用した荷役作業伝票自動処理システムを生鮮卸売市場として国内で初めて採用し、11月1日から本格稼動している。
このシステムは、日立東日本ソリューションズが、日立の「デジタルペンソリューション」を採用し開発したもので、運用管理は、仙台水産グループの情報システム会社イーネットが行う。従来、仙台水産のグループ会社である丸水配送が行ってきた手書きの伝票処理業務を継承したまま、荷役作業伝票のデータ処理の自動化を実現。荷運び担当者は、市場でせり落とされた鮮魚を市場内の仲卸業者など取引先まで運ぶ際に、荷役作業伝票に「品名」「数量」「単価」などの情報を書き込む。その荷役作業伝票の処理は、伝票処理の担当者が荷役作業伝票の写しから、運搬費の計算を電卓で行い、その結果をPCに手入力してきた。今回のシステムでは、日立の「デジタルペンソリューション」が提供するデジタルペンとデジタル対応用紙を入力インターフェースとして採用することで、データ入力の自動化が可能となり、運搬費も自動的に計算され、請求書発行も行えるようにした。従来と比較し、入力コストが約10分の1に低減し、さらに、荷役作業伝票のデータは、取引先のPCからも照会できるようにしたため、取引先へのサービス向上も実現したという。
既存の業務フローで利用される伝票と、情報の受発信方法として新たなツールとして「デジタルペン」及び「デジタル対応用紙」を入力インターフェースに利用することで、入力の自動化だけでなく、計算、請求業務へもシームレスな連携が可能となるほか、取引先へのサービスレベル向上にもつながるなど、電子化インターフェースの構築が業務効率化だけでなく、現場のオペレーション、財務系部署、そして取引先とのロジスティクス構築を可能としている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:12| 知識