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2004年12月02日

【流通】ユナイテッドアローズ、七彩とオリジナルマネキンを協同開発

――販売促進へとつなげるオリジナツールの開発・販売へ――

ユナイテッドアローズではデザイナーズブランドの品揃えの他、独自性の高いプライベートブランドの開発により、自社製品と仕入品の組み合わせによるコーディネート、特にシーズンごとの時代性を取り入れた着こなし、スタイリングの提案により、店頭を演出してきた。
今回、同社の店頭装飾責任者、オリジナルスーツの技術責任者、
七彩社の日本を代表するマネキン作家、加野正浩氏の三者が、それぞれの領域のエキスパートとして参加し、「製品をよりよく見せる、スタイリングをよりよく見せる、それを実現するマネキンはどういったものか」を追究した結果、独自のサイジング・素材・表情をもつマネキンが誕生。
ウィメンズモデルは、七彩社がもつプロトタイプをユナイテッドアローズのオリジナル製品の特徴である、肉感的でない、静的な女性美が引き立つよう、肩・バスト・腰周りなどをリサイズ。独自に開発したフェイスは1920年代のモダンガールのクールな表情・へアースタイルを現代風にアレンジ。
全身にメタリック粒子による石膏像のようなテクスチャーと相まって、普遍のエレガンスを創出し、裸身でなく、同社の服をまとったときに一番美しくみえる体型と表情をもつ女性像とした。
メンズモデルは、リサイズではなく彫刻をデザインするように一からプロトタイプを製作。
黒檀のような荒々しさと洗練を併せ持つテクスチャーは、実はマネキンの量産用 ではなく、型取りの際に使用する素材(ゲルコート)をそのまま使用。スーツ製作の技術と、人間工学の知識が研鑽、融合し、同社のオリジナルスーツを着用した時に肩から袖のなだらかな美しいフォルムを持ち、ジャケットの袖から除くシャツの幅までこだわったベストなサイジングの男性像として。
マネキンを、商品陳列のツールとしてだけでなく、物言わぬ販売員であると捉えているユナイテッドアローズと七彩社の共同企画により、製品がより美しく見え、顧客へファンタジーをも提供する、プラスαの付加価値を提供する。 また、プロトタイプを協業開発したメンズモデルが、七彩より「ユナイテッドアローズモデル(UAM)」として発表される。
ファッション・アパレル業界にあって、店頭でのディスプレイは、商品自体の価値を高め、イメージを植え付ける上で重要な情報発信ツールとなっている。自社の商品が最も栄えるカタチで表現できるオリジナルのマネキン製造は、自社の商品イメージを明確に伝える事が可能となり、販売促進にもつながると考えられる。また、こうした服の特徴に合わせたマネキンづくりのノウハウを活かすことで、他のアパレルメーカーに対して、マネキンを製造・販売することも可能と考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:51| 流通