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2005年01月21日

【流通】ヤフー、クレジットカード事業参入及びインターネットバンクへ参入

――ポータルサイトによる流通サービスフルラインナップ化へ――

ヤフーは、クレジットカード事業へ参入する。
自社クレジットカードを発行することにより、より自由なサービス提供が可能となるため、Yahoo! JAPAN利用者のメリット向上を目指す。
2004年9月に同社クレジットカードのポイントプログラムスタートしたが、Yahoo!ポイントと融合させることで、これまでYahoo! JAPAN関連サービスでのみ可能であったYahoo!ポイントの獲得が、生活の様々なシーンで利用可能となり、またYahoo!ポイントの獲得機会が拡大することで、Yahoo! JAPANサービスを利用する際にメリットが創出される。
今後同クレジットカード利用者Yahoo!プレミアム会員やYahoo! BB会員などへの特典も順次提供していく。
また、同社は
あおぞら銀行と共同でインターネットバンキング業務を行うことに関して基本合意した。現在あおぞら銀行の完全子会社であるあおぞら信託銀行株式会社を母体として、共同でインターネットバンキング業務を行う。今回、両社の強みを組み合わせることで、顧客利便性が高く、生活に密着した銀行サービスを提供していく。
あおぞら銀行は、店舗網を活用した専門性の高い資産運用相談などの既存サービスに加え、新たな個人顧客層に対して、インターネットバンキングを活用した決済・ローン等の金融サービスを提供することにより、グループとしてのリテールビジネスを拡大させていく。
一方ヤフーでは、オークション事業やショッピング事業等において年間6,400億円(2004年)を超える取扱高があり、既存事業とインターネットバンキング業務とのシナジー効果を創出することで、自社サービスの利便性を更に高めて顧客ニーズに応えることで満足度を向上させていくとともに、新たな収益基盤を拡充させていく。
強力な集客力を持つポータルサイトは、広告収入からオークションやショッピングモールなどの商取引サービスにより、高い収益性と成長を遂げている。付随した配送サービスの窓口機能や証券情報と合わせ、今回金融事業への参入により、利用者はリアル、ネット双方での買い物・サービスの享受時に決済が簡単に行われ、利便性が高まる。流通サービスのフルラインナップが整い始めているポータルサイトは、複数機能を融合したインターネット時代における新たな流通業として台頭してくる可能性も考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:14| 流通