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2005年05月31日

【流通】ヤフー、「Yahoo!オークション」で模倣品や海賊版など知的財産権侵害出品対策を強化

――オークションサイトのブランド化――

Yahoo! JAPANを運営するヤフーは、Yahoo!オークションにおいて、ブランド品出品者の特定商取引法上の表示義務順守の徹底と、商標権に関する利用者向けの啓蒙ページの開設により、知的財産権侵害出品対策をさらに強化する。
Yahoo! JAPANは、模倣品や海賊版などの知的財産権侵害出品については、これまで専任のスタッフによる365日24時間のパトロールにより判明しだい削除することで、違法販売を未然に防止しており、パトロールの体制についても漸次強化してきた。また、権利者向けに提供している「知的財産権保護プログラム」には、現在84団体(権利者、権利者団体)が参加しており、不正出品対策を権利者とともに進めている。利用者向けには「知的財産権保護ガイド」を開設し、知的財産権の啓蒙を行ってきた。Yahoo! JAPANでは、今後も権利者・権利団体と協力して模倣品・海賊版対策を進めるとともに、利用者への啓蒙を通し、インターネットオークションにおける知的財産権侵害商品の撲滅に向け、以下の取組を行う。
■ブランド品出品者に対する特定商取引法上の事業者表示義務の徹底(5月30日より)特定商取引法上の事業者に該当すると判断した出品者に対しては、事業者としての表示義務を順守するよう誘導し、順守状況が芳しくない場合にはID削除措置をとる。
また、個人としてオークションに出品する場合も、模倣品の出品が多く見られるブランド品に関しては、一定数量以上出品できない仕組みを順次導入することを検討中。
■「知的財産権保護ガイド 商標権」開設(5月27日)利用者向けの啓蒙ページ「知的財産権保護ガイド」に「商標権」を解説したページを追加。ニセモノを買うことは犯罪者に資金を渡し犯罪を助長することになることなどを解説した上で、出品者だけではなく落札者への啓蒙活動も同時に行っていく。

日本におけるオークション最大手である同社が、模倣品・海賊版対策を進めるにあたり、事業者への厳しい管理を行う事により、落札者への安心感も提供できる。Webを活用したオークションシステムは、そのWebシステムの価値と集客力の価値よりも、こうした安心感を提供できるか?にかかってくると思われ、オークションサイトとしてのブランド力が問われるようになってきそうだ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:08| 流通