【知識】大日本スクリーン「グローバルパーツセンター」を本格稼動
大日本スクリーン製造の半導体機器カンパニーは、半導体製造装置事業における保守部品の供給を最適化し納期を大幅に短縮する「グローバルパーツセンター」の本格稼働を今月から開始した。
近年、エレクトロニクス業界では、サービス部門の収益も企業の業績を支える大きな柱として期待されている。そのため、顧客満足度の向上、効率的な保守部品の在庫管理、在庫計画の実現など、サービス部門におけるさまざまな取り組みが急務となっている。
今回稼働を開始したグローバルパーツセンターは、部品事業を取り巻くこのような動向に対応するため、世界中に設けられたサービス拠点の保守部品の在庫を一元管理し、同社半導体製造装置事業における部品販売の中核となることを目的に今年４月に設立されたもの。運用の開始に当たっては、大阪南港への倉庫移転、外部への業務委託、輸送設備・輸送手段の見直しなど、物流ネットワークを最適化し、受注から２４時間以内（ヨーロッパは４８時間以内）という短納期での供給を実現できるシステムとなっている。また、保守部品管理に特化したソフトウエアの導入により、同社の世界中のサービス拠点だけでなく約１００社のサプライヤーを含めたパーツマネージメントシステムを構築しており、今後、需要予測を反映させた世界的な最適在庫配置による部品充足率の大幅な改善を図る。これらにより、世界各地のサービス拠点の在庫を大幅に削減し、２０１１年までに在庫金額を現在の３分の１に圧縮するとともに、３年以内には２４時間３６５日無休の体制を確立する予定。
今回のグローバルセンター設立により、世界中のパーツ在庫の一元管理を可能とすることで
営業面での顧客対応力の向上や無駄な在庫の削減など、営業、財務面において効果が期待されるほか、部門を横断したロジスティクス体制構築にもつながると考えられる。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 11:12| 知識
