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2006年10月24日

【流通】大日本印刷、電子書籍の制作・流通ライセンス事業に本格参入

――電子著作物の流通に信用保証――

大日本印刷(以下DNP)は、電子書籍の配信サービスを行っているモバイルブック・ジェーピー(以下MBJ)と共同で、書籍コンテンツの収集やデジタル化および電子書籍販売サイトへのライセンス販売を行う、電子書籍流通ライセンス事業を本格的に開始する。DNPはMBJへの出資比率を今年7月に34.7%に引き上げ、筆頭株主になるとともに、10月からは、人員を派遣するなど、より協力関係を強化し、電子書籍事業を本格的に推進していく。
背景としてはブロードバンドの普及や携帯端末の機能向上にともない、電子書籍の市場規模は2002年度の約10億円から2005年度には約94億円へと急速に成長し、今後も市場の拡大が見込まれている。しかしながら、書籍コンテンツの著作権管理を行う出版社と電子書籍販売サイトは、作品ごとに課金方法やデジタル化について個別に交渉・契約する必要があるのが現状。また、携帯電話や電子ブックなど各種の表示端末にあわせてさまざまなファイルフォーマットに対応したデジタルデータを用意する必要があることから、幅広く電子書籍を流通させることは困難であった。そこで両社は電子書籍販売サイトへのライセンス販売および販売実績の集計などの事務代行、書店サイト構築のためのASPサービス、アナログ書籍のデジタル化を含めたデジタルコンテンツの制作の事業を2007年9月期(2006年10月〜2007年9月)に、出版社100社以上、電子書籍サイト100店舗以上との契約を予定しており、20億円、2万タイトルの販売を見込んでいる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:40| 流通