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2021年11月24日

【アジア】出光興産 日本中東間で原油のカーボンニュートラル海上輸送を実施


出光興産は原油の海上輸送中の燃料消費に伴うCO2排出量削減を目的に、グループ初の試みとしてカーボンクレジット(※1)を活用した日本中東間の原油海上輸送を実施した。

低炭素化・脱炭素化に取り組む顧客ニーズに応えるための先行事例として行った今回の取り組みでは、100%出資子会社の出光タンカー所有の大型原油タンカー(VLCC)「日章丸」(載貨重量:300,544MT)の日本中東間往復の海上輸送に、カーボンクレジットの環境価値(※2)を活用することで、理論上同区間航海1回分に相当する約1万トンのCO2排出量の相殺(オフセット)を実現した。

今回活用したカーボンクレジットはVCM(Voluntary Carbon Markets)で、信頼性の高い第三者検証機関が世界各地のプロジェクトのCO2排出削減効果を認証(※3)した。出光興産のシンガポールのトレーディング拠点である出光アジアが、同クレジットを市場で独自に購入した。

※1 カーボンクレジット
温室効果ガス排出削減、または吸収するプロジェクトを通じて生成される排出削減・吸収量を価値化したもの

※2 IMO(国際海事機関)の定める燃料別CO2排出量基準表から算出。

※3 今回の海上輸送の対象となるカーボンクレジットは、世界的な機関であるVerra、Gold Standardに認証されており、国際民間航空機関(ICAO)が実施する国際航空のためのカーボンオフセットおよび削減スキーム(CORSIA)にも認められている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア