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2021年11月22日

【環 境】パナソニック アブラヤシ廃材を活用した再生木質ボード化技術を開発


パナソニックハウジングシステム事業部は、業界で初めてアブラヤシの廃材を活用した再生木質ボード化技術を開発した。

アブラヤシの果実から採取されたパーム油は、食用油や洗剤の原料として多岐にわたって使用されており、商業作物としてマレーシアやインドネシアなどの東南アジア諸国で大規模に栽培されている。

しかし25〜30年の収穫期間を終えて伐採されたアブラヤシの廃材の多くは農園内に放置され、腐敗時に、メタンガスを含む温室効果ガスが発生することが問題視されている。メタンガスの温室効果は二酸化炭素(CO2)の約25倍と言われており、アブラヤシ廃材の活用は温室効果ガス削減の有効な解決策となる。また、世界的に木材資源の減少が深刻化する中、未利用資源であるアブラヤシ廃材由来の再生木質ボードは従来の木質ボードの代替品として高い利用価値を有している。

アブラヤシ廃材は水分が多く腐りやすいなどの特性から活用が困難とされていた。そこで、不純物を洗浄工程により除去し、抽出した長繊維を圧縮成形する独自の中間材を用いた再生木質ボード化技術を開発、品質の安定したボードへ再生することに成功した。中間材化することで輸送性・保管性も向上するため、遠隔地のボード工場でも従来の木質ボード原料と同じように使用することが可能となる。また、原料の海上輸送の効率化による温室効果ガス削減にも貢献する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】