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2021年11月02日

【アジア】本田技研工業 インドの電動三輪タクシー向けバッテリーシェア開始


本田技研工業は新型の着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(以下 モバイルパワーパック e:)」を用いたインドの電動三輪タクシー(リキシャ)向けのバッテリーシェアリングサービス事業を2022年前半に開始する。

インドでは経済発展に伴い、エネルギー需要が拡大すると同時に大気汚染が深刻化しており、国を挙げて再生可能エネルギーの活用拡大を進めるとともに、温室効果ガス排出の約2割を占める輸送部門の電動化を積極的に推進している。

なかでも800万台以上保有され、人々の日常の移動手段として欠かせない乗り物であるリキシャは、都市部では主にCNG(圧縮天然ガス)を燃料としており、電動化への重要な課題となっている。

現在の電動モビリティには「短い航続距離、長い充電時間、高いバッテリーコスト」という3つの課題が存在する。本田技研工業はバッテリーを交換式とし、シェアリングすることでそれらの課題を解消し、電動化の加速と再生可能エネルギーの活用拡大に貢献するため、モバイルパワーパックe:を用いたリキシャ向けのバッテリーシェアリングサービス事業を2022年前半に開始する。事業化検討にあたって、2021年2月からインドで実証実験を行い、30台のリキシャで20万キロ以上の営業走行を実施して、課題の洗い出しや事業性の検証などを行ってきた。

リキシャ向けバッテリーシェアリングサービスは、街中に設置された最寄りのバッテリー交換ステーションで、電池残量の少なくなったモバイルパワーパックe:を満充電のものと交換できる。リキシャのドライバーはこのサービスを利用することで、電池切れの心配や、充電待ちで利用客を失うリスクを大幅に軽減できる。

サービス開始にあたり本田技研工業はインドにバッテリーシェアリングサービス事業を目的とした現地法人を設立して、街中にバッテリー交換ステーション「Honda Mobile Power Pack Exchanger e:(モバイルパワーパックエクスチェンジャーイー)」を設置し、モバイルパワーパックe:を貸し出す。同社はリキシャ製造メーカーと協力し、まずは限定した都市で運用開始し、順次、地域を拡大していきます。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア