<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2021年10月12日

【知 識】応用地質と千葉県市川市 大雨等に伴う浸水対策の強化で実証実験開始


応用地質と千葉県市川市は「大雨等に伴う浸水対策の強化」として令和3(2021)年度に市川市内に設置された「冠水センサ」及び「斜面変動監視センサ」の更なる利活用に向け、実証実験の合意文書を取り交わし、実証実験を開始した。

実証実験では、応用地質が開発する「冠水情報管理システム」と「土砂ハザードモニタリングシステム」を実際の災害対応業務の中で試用することを通じ、市川市における情報システムを活用した新たな災害対応フローの検討及び課題抽出の一助とするとともに、応用地質が開発するシステムの改善、強化する。

気候変動等の影響により、大型台風や局地的豪雨の発生回数は全国で増加傾向にあり、市川市においても大雨等による浸水被害、土砂災害への対策強化は喫緊の課題となっている。市川市はIoT機器等を活用することにより、豪雨に伴う道路の冠水や崖地の異常を遠隔地からリアルタイムに検知し、迅速な災害対応を実施するために、令和3(2021)年度に「道路冠水対策」として市内の道路冠水常襲箇所(13箇所)に冠水センサを、また「崖地監視対策」として市内危険崖地箇所(4箇所)に斜面変動監視センサを設置した。

この冠水センサと斜面変動監視センサは応用地質の「冠すいっち」及び「クリノポール」が採用され、既に運用が開始されている。

道路冠水はセンサによってリアルタイムに検知し、初動の迅速化を図ることができる一方、その後の通行規制等の対策状況や、道路周辺の家屋・店舗の浸水状況等の情報共有・管理も重要であり、これら後継活動も含めた災害対応フロー全体の連携が欠かせない。また一連の防災と危機管理活動の履歴情報は、蓄積・管理することで、今後の災害対策立案等に有効活用することもできる。

応用地質は自治体におけるこれらの災害対応フローをデジタル化し、共有・蓄積・管理・活用をスムーズに連携させ、道路冠水を含む様々なハザードに対する危機管理の統合プラットフォームを開発している。今回の市川市における実証実験では、このプラットフォームを実際の行政の管理業務の中で試験的に使用することで、自治体の災害対応フローへのフィッティング及び機能改善・強化を行っていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識