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2021年09月27日

【物 流】花王 自動運転フォークリフトとトラック運行を連携し輸送効率化目指す


花王は、大和ハウス工業とイオングローバルSCM、日立物流、豊田自動織機とともに取り組む、資源エネルギー庁の「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」において、物流施設でAIを搭載した自動運転フォークリフト等を活用し、トラック運行と連携させることで、荷役・物流効率化、省エネ化に取り組む共同事業の提案が採択された。

物流業界には人手不足だけでなく、輸送部門における最終エネルギー消費量(※)が産業部門に次いで多いことから、サプライチェーン全体の輸送効率化さらには省エネ化が重要となっている。また物流施設内では荷物のピッキングや無人搬送車等一部で自動化が進んでいるものの、「入荷」と「出荷」においては作業が複雑なため、大半が人手作業で行われている。

そこでサプライチェーンの結束点であるトラックの積卸しを自動化するために、AIを搭載した自動運転フォークリフトの実用化を目指すと同時に荷主間の計画的で効率的なトラック運行を実現することでサプライチェーン全体の効率化と省エネ化に取り組む実証事業を2021年9月より開始する。実証事業期間は2024年3月までの複数年度で計画されており、自動運転フォークリフトを用いた物流施設の「入荷」と「出荷」の自動化やサプライチェーン全体の効率化を実現するための事業者間のデータ連携、発着荷主間でのトラックの待ち時間短縮による効率化、エネルギー削減などを行う。2021年度は中心となるトラックの積卸しの自動化技術確立を目指して活動する予定で、最終的にはAIを搭載した自動運転フォークリフトを活用した効率化と省エネ技術が普及できるよう実証や検討を進める予定にしている。


※ 最終エネルギー消費量
実際に消費されたエネルギー量のこと。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業