<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2021年09月22日

【流 通】古野電気 無人運航船を支援するフリートオペレーションセンター竣工


古野電気は日本財団が実施する「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」(※1)のDesigning the Future of Full Autonomous Shipプロジェクト(以下「DFFASプロジェクト」)(※2)に参画した。日本財団と共同して2025年までの本格的な無人運航船の実用化という目標に向けた実証実験の成功を目指す。

DFFASプロジェクトは無人運航船に必要な機能を網羅した包括的なシステムの一部として開発を進められている、陸上から無人運航船を支援するフリートオペレーションセンターを千葉市・幕張に竣工させた。

フリートオペレーションセンターは船舶上の情報と陸上に存在する豊富な情報を収集し、船舶の運航状態を監視・分析することによって陸上からの支援を行うとともに、緊急時には当センターから遠隔にて操船を行い、危険を回避するシステムを備えている。

吉野電気は船上の自動航行システムが陸上の支援を必要と判断した場合に、陸上から本船を遠隔操船するなど、速やかに本船の安全確保ができる非常対応システムを担当する。加えて同システムの一部として、センシングした自船/他船情報をVR(Virtual Reality 仮想現実)で3次元表示することにより、自船周囲状況を俯瞰しながら、中・長距離操船計画の立案を支援する3D Bird View(スリーディーバードビュー)システムの開発を進めている。


※1 「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」
世界に先駆けて内航船における無人運航の実証試験を成功させることで、本分野の技術開発への更なる機運を醸成し、日本の物流及び経済・社会基盤の変革を促進、当該技術開発を支援するために創設された助成制度

※2 Designing the Future of Full Autonomous Shipプロジェクト
日本財団MEGURI2020無人運航船プロジェクトにおける一つのコンソーシアムであり、日本郵船グループが主導する「無人運航船の未来創造 〜多様な専門家で描くグランドデザイン〜」において、国内30社で構成されるプロジェクト

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通