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2021年09月22日

【知 識】丸紅と商船三井 ロシアでメタノール燃料船の建造・運航・活用の共同検討


丸紅と商船三井はロシア連邦極東・北極圏発展省(※1)、ロシア開発対外経済銀行(※2)、対外貿易銀行(※3)、とESNESNグループ(※4)との間で、環境負荷の低いメタノールと低硫黄重油の2元燃料に対応可能なメタノール輸送船の建造・運航・活用の共同検討に関する覚書を、ウラジオストク市で開催された東方経済フォーラムにおいて締結した。

ESNグループがロシア連邦・アムール州において天然ガスを原料として生産を計画しているメタノールの海上輸送で、メタノールを舶用燃料としても使用できるようにすることにより、従来の船舶燃料に比べて海上輸送する際の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大99%、粒子状物質(PM)排出量を最大95%、窒素酸化物(NOx)排出量を最大80%、二酸化炭素(CO2)排出量を最大15%削減できる環境負荷の低い船舶を投入することを目指す。

メタノールは常温常圧で液体のため、海上輸送コストが低く、陸上では液体用の一般的なタンクをそのまま供給拠点として活用できる利点もある。将来的に、東アジア地域においてメタノールの一般船舶燃料としての利用が増えてくれば、ESNグループが生産し輸出するメタノールが有力な域内供給源となる可能性もあるとみており、メタノール燃料供給事業への展開も検討していく。

※1 ロシア連邦極東・北極圏発展省
極東ロシアの経済社会開発を担当
Ministry of the Russian Federation for Development of the Far East and the Arctic Regions

※2 ロシア開発対外経済銀行
ロシア連邦の政府系金融機関
State Development Corporation VEB.RF

※3 対外貿易銀行
ロシア連邦の政府系金融機関
VTB Bank

※4 ESNESNグループ
1991年創業の民間企業。石油・ガス・小売り関係を祖業とし、近年ではエネルギー、IT、ベンチャー投資、メディア等へ多角化
ESN LIMITED LIABILITY COMPANY

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識