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2021年09月21日

【環 境】伊藤園 「茶殻リサイクルシステム」を活用し お茶由来の「茶殻染色剤」を開発


伊藤園は同社独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用し、 “茶殻”をアップサイクル(※)した環境と人にやさしいお茶由来の「茶殻染色剤」を2021年6月に開発し、年度内に加工工程で「茶殻染色剤」を使用した製品を市場展開する予定にしている。

「茶殻染色剤」は緑茶飲料の製造時に排出される”茶殻”を原料とし、生地の加工工程で使用される。「茶殻染色剤」で加工した製品は、茶殻に含まれる緑茶成分のカテキンにより、抗菌・消臭効果を備えている。また、自然由来の”茶殻”を原料としているため、安心して身に付けることができる。

さらに「茶殻染色剤」は、緑茶成分に含まれるタンニン(カテキンなど)の働きにより、革製品の製造で不可欠な鞣(なめ)し工程において原料皮の防腐性を高め、変形を抑える鞣剤(じゅうざい)としても活用できる。今後、皮革の卸売業などを行っている富田興業に「茶殻染色剤」を供給し、富田興業のブランドレザー「LEZZA BOTANICA(レッザ ボタニカ)」から、ベルトや鞄・靴などの革製品を2021年中に展開予定である。

※ アップサイクル
サステナブルなものづくりの方法論のひとつで、リサイクル(再循環)とは異なり、単なる素材の原料化や再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことで「創造的再利用」と表される

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】