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2021年09月16日

【流 通】JR東海 紀勢本線で電動式軌道自動自転車の性能確認試験


JR東海は地球環境保全を始めとした持続可能な社会の実現に向けた取組みの一環として、在来線で線路設備等の安全点検を行う際に線路上を走行させて使用する軌道自動自転車の電動化の開発に取り組み、今後の本格的な導入に向けて、紀勢本線で性能確認試験を開始している。

電動式軌道自動自転車は従来型がガソリンエンジンで走行するのに対して、電動式軌道自動自転車はバッテリーからの電力により電動機を駆動させて走行するため、排気ガスを出さない。在来線部門で保有する全207台を電動式に取り替えた場合、年間約3.4tのCO2が削減できる。

騒音と振動が大幅に低減することで、指令所等との情報の共有がしやすくなる他、点検中の設備や沿線状況の変化を把握しやすくなる。また、ブレーキ時に発電する回生ブレーキ機構を有することで、走行距離を延ばすことができ、エネルギーを有効活用できる。使用するバッテリーは国産電気自動車のバッテリーを再利用することで、資源を有効活用する。

性能確認試験では、雨期、酷暑期、厳冬期等における走行性能への影響や長期間の繰り返し使用による走行可能距離及び使用可能時間への影響の検証し、回生ブレーキの走行距離延伸効果を確認する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通