<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2021年09月16日

【物 流】清水建設 館内配送プロセスを無人化できる「自律配送車」を開発


清水建設はオフィスビル等の館内サービスへの適用を目指すために、建物設備と連携しながらビル内を自律走行して荷物を届ける「自律配送車」を開発した。この車両は荷受け、荷卸し機能、自動配送ルーティング機能、建物設備との連携機能等が備えており、走行経路上のエレベータや自動ドアを制御しながら、配送先まで荷物を届けることができる。

コロナ禍や人手不足を背景に自動走行ロボットの技術開発が進む一方で、発送プロセスを効率化するUIや走行時のステイタス通知機能といった配送実装時のUX(ユーザーエクスペリエンス)までを考慮した機能の開発が進んでいないこともあり、清水建設は「屋内走行」「建物連携」「UX」機能を包含した自律配送車を開発するに至った。その中でも「屋内走行」に関する車両管理システムと自律走行技術について、自動配送ロボットの社会実装の研究開発を行っているパナソニックの技術を採用している。

今回開発された自律配送車は車体側面の開口蓋を押し上げ、収納スペースに内蔵したUI(カメラ付き荷物登録画面)を起動させたのちに収納スペースに荷物を積み込む。その際、荷積みUIに荷物の伝票(二次元バーコード)を読み込ませると、荷物を積み込んだ順番とそれぞれの配送先を車両が認識し、効率的な配送ルートが自動生成される。発送手続きが完了し、利用者が開口蓋を引き下ろせば、車両が無人走行を開始し、各配送先に荷物が配送される。

車両の側面に装備されている大型ディスプレイには「配送作業中」といったステイタスを表示し、周囲の在館者に稼働状態を示して円滑な走行と配送を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連