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2021年09月08日

【知 識】UCC上島珈琲と国際航業 衛星画像による持続可能なコーヒー農園で協業


UCC上島珈琲と国際航業は、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が実施する「内閣府令和3年度 課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシング(※1)データ利用モデル実証プロジェクト(※2)」に共同で応募し、採択された。

気候変動による栽培環境の変化や新型コロナウイルス感染症の影響により、コーヒー栽培においても、遠隔地から農園の情報を把握することができる衛星リモートセンシング技術の活用ニーズが高まっている。コーヒー生豆は国際的に取引されている最も高価な農作物の一つであることから、生産に関わるリスクを迅速に把握することが特に重要になるのに加えて、コーヒー栽培に必要なシェードツリー(※3)の存在により、生物多様性保全やCO2吸収が期待できるなど、コーヒー栽培は気候変動の緩和にも貢献できる。そこで実証ではUCCブルーマウンテンコーヒー直営農園(ジャマイカ)とUCCハワイコナコーヒー直営農園を対象として、コーヒーノキの生育診断指標の開発と気候変動緩和指標の開発を行うことで、気候変動リスクの管理と持続可能な調達の実現を目指す。

※1 衛星リモートセンシング
衛星に搭載されたセンサで取得された情報を解析することを衛星リモートセンシングといい、この技術を使うと、遠隔地の農作物の品質や生育状態を把握することができる

※2 内閣府令和3年度課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト
衛星リモートセンシングデータを活用した先進的なソリューションの効果を実証し、モデルとなる成功事例の創出を図り、その普及や横展開等による衛星リモートセンシングデータの利用拡大につなげることを目的とした内閣府公募の実証プロジェクト

※3 シェードツリー
コーヒーの木は強い日差しに弱いため、一緒に植えて栽培する日陰となる木のこと

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識