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2021年08月31日

【流 通】西武鉄道 廃棄予定のタバコ自販機を利用してお茶の粉末スティック発売


西武鉄道はクラフト・ティーとの協業により、4駅で使用されなくなったタバコの自動販売機を利活用し、タバコを模した箱に地域のお茶の粉末スティックが入った「Chabacco(チャバコ)」の販売を開始する。今回は西武鉄道にちなんだユニークなデザインを施し、埼玉が誇る日本三大銘茶の一つである狭山茶(粉末)提供する。まずは2021年9月1日より所沢駅と本川越駅で販売を開始し、西武園ゆうえんち駅と西武秩父駅では秋以降に販売開始の予定にしている。

近年、喫煙者の減少にともない、全国に設置されているタバコの自動販売機も減少しており、2019年には約2万台(※)のタバコの自動販売機が廃棄されている。そのような中、西武鉄道はグループで「ロス」だと思われていたものを、価値に変える「LOSS TO VALUE」プロジェクトを推進している。この一環として2020年12月10日より、グループの伊豆箱根鉄道の駿豆線の3駅(三島駅・伊豆長岡駅・修善寺駅)で「Chabacco」を販売している。洒落の効いたお土産、またコロナ禍における非対面の購買スタイルについて好評を得ており、人々の行動が制限される時勢下でありながら、発売開始から累計で4,000個を突破する人気のお土産となっている。今回は高い品質を誇り、狭山茶の生産者として初めて天皇杯を受賞した新井園本店の狭山茶を使用する。

なお「Chabacco」は新規事業を創造するための専門部署「西武ラボ」が、オープンイノベーションによる新規事業創出の独自の仕組みある「SWING OPEN」を活用した。

※ 出典「たばこの自動販売機の年間廃棄台数」 日本自動販売システム機械工業会
(2018年と2019年の普及台数の差より算出)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通