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2021年08月26日

【知 識】伊藤忠商事とファミマ 店頭を活用したメディア事業に関する新会社設立


伊藤忠商事とファミリーマートは店頭に設置するデジタルサイネージを活用したメディア事業の展開に向けて新会社を設立する。

昨今、リアルとデジタルの垣根を超えたマーケティング施策の重要性が高まっている。米国では新たな潮流として、大手小売業者がデジタルサイネージ等の店頭メディアを活用した広告事業を立ち上げ、収益多角化を実現している。国内においても消費者のメディア利用形態が多様化する中で、屋外広告や交通広告等、デジタルサイネージを用いた効果的なマーケティング手法が増加している。

ファミリーマートは全国約16,600の店舗網を持ち、月間延べ4.5億人以上の利用者との接点を有している。伊藤忠商事とファミリーマートは店頭におけるメディアとしての価値に着目し、2020年9月よりファミリーマート店舗にデジタルサイネージを設置し、実証実験を開始した。その結果、期待する効果を確認できたことから、新会社を設立し、本格的に事業展開をすることにした。なお広告、購買効果のみならず、デジタルサイネージから特殊詐欺防止を促すコンテンツ等の配信による、防犯等を通じた地域貢献も実現できるものと考えている。

新会社は全国のファミリーマート店内に複数台の大画面のデジタルサイネージを設置し、旬なエンタメ情報や、アート、ニュース、地域情報等様々な映像コンテンツを配信する。加えてエリア別や時間帯別のターゲティング配信や、サイネージの視認率や店頭での購買などの広告効果の可視化、2020年10月に設立したデータ・ワンの持つ購買データを活用したデジタル広告サービスとの連携をすることで、より高度な広告サービスを整備し、広告主となる企業へ新たな付加価値を提供する。

第一弾として、2022年春までに3,000店舗へサイネージを導入し、月間延べ8,200万人以上と接触可能なメディアを構築する予定にしている。また3年以内をめどに、設置可能な全店舗への導入を目指し、ファミリーマート店舗来店者へ今までにない店舗体験の提供を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識