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2021年08月20日

【流 通】カセットボンベを燃料とした自律ロボットの実地走行テスト実施


ダイニチ工業は東京大学、産業技術総合研究所、KELKと共同して研究開発を進めていた、カセットボンベを燃料とした「熱電発電システムを用いた自律ロボット」を開発した。熱電発電システムを用いて自律ロボットを駆動する技術は日本初(※ ダイニチ工業調べ)であり、発電量は可搬型としては日本最高レベルの70Wを達成した。

自律ロボットはカセットボンベを燃料とし、触媒燃焼を用いた高効率熱電発電システムによって発電し、その電力で走行する。位置情報センサーやカメラを搭載し、あらかじめプログラムされたルートに沿って無人で走行する。また線量計によりロボット周囲の放射線量を計測する。静音で一酸化炭素や窒素酸化物は排出しない。

リチウムイオンバッテリーを搭載したロボットの駆動時間はおよそ8時間だが、同じ時間駆動させる場合に必要となるカセットボンベの質量はリチウムイオンバッテリーの2分の1なので、本数を増やすことでその分駆動時間を伸ばすことができる。

自律ロボットは狭小空間や危険地区など、人が入れない場所の探索での使用を想定している。無人型かつ長時間走行が可能なので、従来のリチウムイオンバッテリー搭載ロボットよりも探索範囲の拡大が期待できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通