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2021年08月10日

【流 通】三井住友信託銀行 GSユアサとサステナビリティ・リンク・ローン契約


三井住友信託銀行はジーエス・ユアサ コーポレーションとの間で、ローン・マーケット・アソシエーション(以下 LMA ※1)等が定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則に即した、「サステナビリティ・リンク・ローン」の融資契約を締結した。

サステナビリティ・リンク・ローンは借り手の経営戦略に規定されているサステナビリティ目標と連携したキー・パフォーマンス・インディケーター(以下 KPI)とサステナビリティ・パフォーマンスターゲット(以下 SPTs)を設定し、貸付条件とSPTsに対する借り手のパフォーマンスとを連携させ、SPTs達成への動機付けを与えることで、環境的・社会的に持続可能な経済活動および経済成長を促進し、支援することを目指す。

ジーエス・ユアサ コーポレーションは「GS YUASAは、社員と企業の『革新と成長』を通じ、人と社会と地球環境に貢献します。」を企業理念とし、この企業理念に基づき、「事業活動で生じる環境負荷の低減」をCSR課題の1つに選定。持続可能な社会の実現に向けて推進している。また特にCO2排出量に関する方針として「GY環境長期目標2030」を策定し、地球温暖化抑制に貢献するために削減目標を設定、省エネルギー設備への更新や再生可能エネルギー調達、太陽光発電の活用を検討する等の積極的な取り組みを進めている。

今回は、2030年度までに、GSユアサグループのCO2排出量(総量ベース、スコープ1、2 ※2)を、2018年度実績比30%以上削減するためのマイルストーンとして、2025年度までに2018年度比15%削減するというSPTsを設定しており、三井住友信託銀行は融資を通じて、ジーエス・ユアサ コーポレーションによる持続可能な社会の実現に向けた活動を支援することを目指す。またこの融資は日本格付研究所より、サステナビリティ・リンク・ローン原則への準拠性、設定したSPTs の合理性について第三者意見を取得している。

※1 LMA 
欧州、中東、アフリカのシンジケートローン市場の流動性、効率性、透明性を改善することを目的とした協会で、60ヶ国以上に属する700以上の機関が加盟している

※2 スコープ1、2
スコープ1は、事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)、スコープ2は、他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出を指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通