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2021年07月30日

【物 流】日本通運 関空内に医薬品をターゲットとした温度管理施設を新設


日本通運は関西国際空港内の国際貨物上屋内に厳格な温度管理を可能とする温度管理施設「NEX−PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」を2021年7月21日に新設した。

近年、医薬品は世界的にGDP(Good Distribution Practice)をはじめ、品質基準への厳格な対応が求められている。また、輸送や保管中の温度管理についても顧客が求める品質水準は高まっている。

「NEX−PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」は医薬品産業貨物の取り扱いを主軸としており、「日本版GDPガイドライン」に準拠した対応を目指している。また日本通運はIATAが提唱している医薬品輸送品質認証「CEIV Pharma」を取得するために、関西エアポートが主催するKIX Pharmaコミュニティに参画している。「CEIV Pharma」を取得すると、国内で初めて空港内にGDP関連認証を取得した施設を運営する航空貨物フォワーダーとなり、自社体制でGDP認証施設を運営することによって、関西国際空港における安全で高品質な温度管理輸送サービスを提供することとなる。

「NEX−PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」は温度管理と品質の確保等の特徴があり、医薬品定温エリアとして15℃〜25℃(定温)と2℃〜8℃(冷蔵)の温度帯に対応しているほか、5℃(冷蔵)、−20℃(冷凍)の一般品保冷エリアも併設している。また温度は常時システムによって監視されているためバリデーション結果の提示が可能であったり、設定温度条件から逸脱した場合はシステムによって警告発報が行われ即時認識できる。さらに品質確保のためドックシェルターの設置や2021年8月末より非常用バックアップ電源の稼働が予定されている。そのほか、防塵・防虫・内壁帯電防止仕様も備えられている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流