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2021年06月25日

【物 流】日本通運とNEC DXによる価値共創に向け事業提携


日本通運とNECは、2020年以降、物流の高度化が求められる社会の要求に応えるため価値共創に向けた探索プロジェクトを開始しており、今回、DXによる価値共創に向けた業務提携契約を締結した。日本通運が持つグローバル物流ネットワークや物流ノウハウと、NECが有するAI・IoTなど最先端のデジタル技術やインテグレーション力を活用して、少子化による労働力不足やサプライチェーンの複雑化、脱炭素社会などの社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献する。

両社は短期的な取り組みと中長期的な取り組みを実施する。

短期的な取り組みとしては、IoTを用いた倉庫現場の動きをデータ化し、AIを使ってタイムリーに分析することで、作業員のノウハウや暗黙知をデジタル化することができ、労働力不足の解決や安全・安心な作業環境を実現する。今後は輸配送現場にも幅を広げ、物流現場全体での無事故や人員配置の最適化にもつなげる他、重点領域の電機・電子から半導体、自動車のサプライチェーンへの展開も検討する。

中長期的な取り組みとして、働き手が減少している産業、労働環境の悪い場所、危険な地域、地球の裏側など、従来人力による作業の提供が困難であった場所で、AIや遠隔ロボットなどを用いて作業を提供する社会づくりを目指す。まずは、日本通運の倉庫作業の遠隔操作で実証し、ロボット操作人材の育成や動作プログラムを構築しながら知見を蓄積する。また、社会の環境負荷低減に向けて、物流プロセスにおけるCO2排出量の可視化と削減の取り組みをサプライチェーン全体に拡大する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者