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2021年06月22日

【知 識】カルスペルスキーと静岡大学 情報セキュリティ啓発教材の無償提供開始


カスペルスキーと静岡大学は、主に高校生を対象としたセキュリティ啓発教材「ネットの『リスク』を見きわめよう(高校生編)」を共同で開発し、授業などで活用できるよう無償ダウンロード提供を開始した。

内閣府が実施した令和2年度(2020年度)の青少年のインターネット利用環境実態調査結果では、インターネットを利用している高校生のうち95.2%が接続機器にスマートフォンを利用していると回答、そのうち99.1%がインターネット利用には自分専用のスマートフォンを使っていると回答した。(※)また、2022年から成人年齢が18歳に引き下げられ、高校生でも親の同意が無くても携帯電話やクレジットカード、ローンなどの契約行為を行うことができるようになったことからインターネット上での契約行為やクレジットカードの利用について様々な脅威に直面するようになった。

「ネットの『リスク』を見きわめよう(高校生編)」は、キャッシュレス決済や課金、ネットショッピングなどの注意点を、具体的な状況の中でカードを使って考えながら学ぶことを目的とし、カスペルスキーと静岡大学塩田真吾研究室が共同で開発した。

「ネットの『リスク』を見きわめよう」では、学校の1コマの授業で実施できるように生徒用のカード教材や教員用の指導案、説明スライドなどの教材一式が用意されている。生徒が使う各カードの表面には、ネットショッピングやキャッシュレス決済時などに身近で起こり得る状況が記載され、裏面にはその具体的なスマートフォンの画面が提示されている。生徒はその画面内容が怪しいか怪しくないかを判断し、グループでディスカッションをし、教員は説明スライドに沿って、カードごとに具体的に記載された気を付けるべきポイントを説明しながら答え合わせする。またワークシートには個人情報が漏えいした事例をもとにその原因を考えさせる項目があり、生徒はリスクを見極める判断力を身に付けることができる。さらに目で見て判断できる怪しさには限界があり、目に見えない怪しさに対してはセキュリティ対策ソフトを利用する重要性も学べるようになっている。

※ 内閣府「令和2年度 ⻘少年のインターネット利用環境実態調査」結果。満10歳から満17歳までの⻘少年3,605人が回答。うち高校生は1,083人

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識