<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2021年06月18日

【知 識】東芝データとサッポロホールディングス フードテックサービス構築で実証


東芝100%子会社の東芝データとサッポロホールディングスは買い物からレシピ提案までをシームレスにつなぐ新たなフードテックサービスとして、東芝テックの電子レシートサービス「スマートレシート(R)」と、サッポロホールディングスが運営するレシピ提案webアプリ「うちレピ」を連携させた実証実験を2021年6月19日に開始する。

この連携サービスはユーザー自身が「スマートレシート(R)」から得られる実店舗での購買データと、「うちレピ」で登録する家庭の食材在庫や連携しているスーパーの特売情報などを活用して、「今ある食材で何か作りたい」、「スーパーの特売品の買い足しで献立を考えたい」といったニーズに対して、実生活に即した最適なレシピ提案と買い足し提案をAIで行う。

新型コロナウイルスの影響により家で料理をする機会が増え、改めて「食への関心」が高まりをみせている。自炊の楽しさや食事での健康管理の重要性を再認識したという声がある一方で、毎日の献立づくりや栄養の偏りなどといった料理にわずらわしさを感じるといった声もあがっている。

東芝データとサッポロホールディングスが提案するユーザー起点の新サービスは、単なるレシピの羅列ではなく、ビックデータに基づくAI解析から得られた最適な食材・レシピをユーザーごとに幅広く提案することができ、買い物から料理におけるスマートライフの実現を目指します。食材の重複買い防止にもなり、食品ロスの削減にも寄与する。

また、小売・メーカー事業者にとっては、購買統計データを活用することにより、ユーザー属性や食の嗜好、よく作られるレシピを把握することで、在庫確保や買い足し促進などいった、「スマートレシート(R)」のインフラを最大限に生かしたデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が可能になる。

今回の実証実験では、「スマートレシート(R)」を導入しているアークスグループ傘下のユニバースが青森・岩手・秋田で展開する食品スーパー「ユニバース」(ビッグハウス湊店 除く)で効果測定する。

ユニバースの利用者は店舗で購入した食材情報を「スマートレシート(R)」を介してうちレピに登録することで、自宅食材と合わせてつくれるレシピの提案を受けることができる。さらに、「うちレピ」からは、ユニバースの特売食材でつくれるレシピをリアルタイムに提案する。日々の購買を軸とした食材在庫管理や、特売情報と連携したレシピ提案までをシームレスに体験できる。

また店舗側へのメリットとして、ユーザーの購買ニーズを把握することで、地域別の購買活況度やメーカー商品群における購買変化を捉え、暮らしの変化に順応する施策立案に貢献する。

東芝データとサッポロホールディングスは、「うちレピ」の在庫管理・レシピ提案のサービスと「スマートレシート(R)」の購買データを掛け合わせることによる、ユーザー起点の新たなデータ価値を創出する。日々の料理における負荷軽減・ワクワク感の創出を実現するサービスの提供を目指し、さらなる協業の検討を進める。また実証実験の協力を通じて得られる経験・実績をもとに、順次領域拡大を行い、パートナー各社が持つサービス・知見とのシナジーを最大化していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識