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2021年06月09日

【環 境】BASFと三井化学 日本国内でケミカルリサイクル推進に向け協業検討開始


BASFジャパンと三井化学は、日本におけるケミカルリサイクルの推進に向けた協業検討を開始した。両社はバリューチェーン横断的な連携を通じて、日本国内におけるプラスチック廃棄物のリサイクル課題に応えるケミカルリサイクルを日本で事業化することを目指し、共同ビジネスモデルを含めあらゆる可能性を検討していく。

BASFはサステナビリティを経営の根幹に据えている。「ChemCycling プロジェクト」では、プラスチック廃棄物を化学品製造の原料として使用可能な熱分解油に変換する革新的なプロセスをもつ技術パートナーと協働している。ケミカルリサイクルにより生まれた化学品は、プラスチックなどの新素材の製造に使用され、要求の厳しい用途であっても品質を損なうことがない。リサイクル原料の量は第三者による認証済みのマスバランス方式に基づいて特定の最終製品に割り当てられる。ケミカルリサイクルは技術的、経済的、生態学的な理由からマテリアルリサイクルされていないプラスチック廃棄物に焦点を当てており、マテリアルリサイクルを補完する。欧州では、この手法により製造された最終製品が既に市場に展開されている。またBASFは2025年より、化石原料を年間25万トンのリサイクルおよび廃棄物ベースの原材料に置き換えることを目指している。

一方、三井化学は化学企業として社会に貢献し続けるため、2050年カーボンニュートラル目標を掲げている。また気候変動とプラスチック問題を一体の課題として捉え、リサイクル技術・システムの開発とバイオマス製品ラインナップの拡充により循環経済の実現を目指している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】