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2021年06月04日

【流 通】伊藤忠商事など ファミリーマートの配送でリニューアブルディーゼル利用


伊藤忠商事、伊藤忠エネクスとファミリーマートの3社は、世界最大級の再生可能資源由来の燃料(以下 リニューアブル燃料)メーカーであるNeste OYJ(フィンランド 以下 NESTE社)グループと協働で、リニューアブルディーゼル(Renewable Diesel(以下 RD)の日本初となるコンビニ配送車両への利用を実現した。この取組を契機に、伊藤忠グループでは陸上輸送分野でのリニューアブル燃料ビジネスに本格参入し、サーキュラーエコノミー及び脱炭素社会の実現を目指す。

伊藤忠商事は今回の取組でNESTE社との間でRDの日本国内向け輸入契約を締結、伊藤忠エネクスは国内でのRD輸送と給油に係る一連のサプライチェーンを構築する。またファミリーマートは2021年6月初旬以降に横浜市内の配送センターで、配送車両の一部に軽油に代わる燃料としてRDを100%使用する。陸上輸送分野でのGHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)排出削減を可能にするRDを燃料とした配送車両の走行としては、国内コンビニ業界で初めて運用される。

NESTE社は食品競合のない廃食油や動物油等を原料とした、RDや持続可能な石油代替航空燃料(Sustainable Aviation Fuel(以下 SAF)などを製造している世界最大級のリニューアブル燃料メーカーで、伊藤忠商事とは過去数年の協働を経て、2020年10月のSAFの日本国内向け供給を実現した。さらに循環型低炭素社会の実現に向けた取り組みを強化するため、RDの分野での拡大にいたった。

NESTE社のRDはライフサイクルアセスメントベースでのGHG排出量で石油由来軽油比約90%削減を実現する。RDは主に輸送用トラック・バス等で使用され、いわゆる「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用開始することが可能で、すでに欧米を中心に、広く流通実績がある。脱炭素施策に係る導入コストを最小限に抑え、GHG排出削減にも大きく貢献できる次世代リニューアブル燃料として、今後の陸上輸送分野での更なる利用拡大が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通