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2021年06月04日

【知 識】うみそら研と沖電気工業 遠隔監視・遠隔操船に関する共同研究の契約締結


海上・港湾・航空技術研究所(以下 うみそら研)と沖電気工業は自動運航船の安全対策や船員負荷低減技術として期待される遠隔監視・遠隔操船に関する共同研究の契約を2021年6月1日に締結した。

これは国土交通省が2025年の実用化を目指している自動運航船(フェーズII ※1)における周囲状況の確認技術と遠隔操船技術の構築や自動着桟システムの安全性向上を目指した研究開発の一つで、うみそら研の海上技術安全研究所(以下 海技研)と沖電気工業は契約に基づき2022年3月31日まで実施する共同研究を通じて、自動運航船の安全対策ならびに船員負荷軽減のための「船舶用俯瞰映像システム」の確立を目指す。

昨今、大規模な海難事故の発生や世界的な船員不足が問題となる中、海上における安全性確保や生産性向上の観点から船舶運航におけるICT化が求められており、その解決策として各国が開発を進める自動運航船に、世界の注目が集まっている。今回の研究では沖電気工業の俯瞰映像モニタリングシステム「フライングビュー」を活用して、広島県を航行する小型実験船の周辺映像を海技研構内のコックピットに送り、自動運航船における「他船や周囲障害物との距離把握方法の検討」や「夕刻、夜間、波浪ありなどの環境条件を想定した影響把握と対策検討」を行う。

※ フェーズII自動運航船
国土交通省が掲げる「自動運航船」の開発・実用化に向けたロードマップにおける一工程であり、2025 年までに陸上からの操船や高度な AI 等による行動提案により船員をサポートする船舶の実用化を目指している

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識