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2021年05月28日

【環 境】商船三井 木質バイオマス燃料輸送用パナマックス型ばら積み船を新造


商船三井はカーボンニュートラルの実現に向けて国内電力会社を中心として輸送需要が増加している木質バイオマス燃料を主な積荷とする新造パナマックス型ばら積み船の調達を行う。同船は係船装置強化、広ハッチ口設計による荷役の効率化等、国内電力各社向け木質バイオマス燃料輸送に適した仕様となっていることに加え、2025年から適用される環境規制のEEDI(エネルギー効率設計指標 ※)フェーズ3にも先行適合した仕様となっており、大島造船所にて2023年の竣工を予定している。
国内電力会社をはじめとする顧客のニーズ多様化に応え、従来の燃料輸送に加えて低炭素化に向けたソリューションを提供するために2021年度から社内に立ち上げられた電力カーボンプロジェクト部が新造パナマックス型ばら積み船の営業、輸送計画の立案、運航を担う。商船三井グループは1万トンから8万トンまでの汎用外航船、内航船に加え、同船がグループ船隊に新たに加わることにより燃料の使用ニーズにあった輸送サービスを提供する体制が整う。
商船三井グループは環境課題に向き合いグループの総力を結集して持続可能なネットゼロGHGエミッションの実現を目指しているほか、ESGに配慮し、適正に管理された木質バイオマス燃料の輸送をはじめとした環境負荷低減に繋がる事業を推進していく。なお、木質バイオマス燃料は植物由来の燃料であり、樹木が吸収した炭素が大気中に戻るとの考え方から、カーボンニュートラルを実現できる燃料とされている。

※ EEDI Energy Efficiency Design Index
1トンの貨物を1マイル輸送する際の二酸化炭素排出量。新造船設計時に理論上の二酸化炭素排出量が規制値に適合することが要求される

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境配慮型輸送用機器【内容】