<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2021年05月11日

【物 流】国土交通省 飲料・酒物流でガイドラインを改訂


国土交通省は加工食品、飲料・酒物流における取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドラインを2021年4月27日に発表した。荷待ち時間が長時間化している飲料・酒物流において飲料・酒合同会議を設置し、実証実験の結果を踏まえて前年5月に策定された「加工食品物流編」を「加工食品、飲料・酒物流編」に改訂した。

実証実験では飲料・酒物流に係る5つのテーマをかかげた。そのうちの運送事業者が実施する「小売・飲料店における付帯作業の見える化」では、発荷主・運送事業者間で締結された契約書には明記されていないが、附帯作業を実施しているケースが6〜8割存在することが、実験の結果わかった。これは荷主間協議や契約書への明記を通じて、労働時間の削減や適切な料金の収受が可能となり、持続可能な物流の確立に繋げることが期待される。

また「出荷情報の事前共有によるノー検品」は、ドライバーの荷待ち時間の短縮や労働時間の短縮・負荷軽減に繋がり、卸拠点のバース回転率の向上や人員配置計画の最適化にも期待できることがわかった。

物流の過程で発生しているムダの排除や効率化には、物流部門だけでなく営業部門、企画部門も含め一丸となって取り組む必要がある。ガイドラインでは受発注条件の見直し、荷待ち、荷役時間の削減など5つの分野の現状と課題を概説しており、現状のボトルネックの把握方法やリードタイムの延長など課題に対して20項目近い具体的な解決方策を示している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連