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2021年04月21日

【知 識】五洋建設 ベルギー社と国内洋上風力建設分野で合弁会社を設立


五洋建設とベルギー・DEME Offshoreは日本の洋上風力建設分野で協働を目的とした合弁会社設立に合意した。

日本では2050年カーボンニュートラル実現のため、洋上風力についても2030年に10GW、2040年に30〜45GWの案件形成を目指すという政府目標が設定された。現在、再エネ海域利用法(※1)に基づき、一般海域の促進区域で事業者選定の公募手続きが始まっており、今般の政府目標の明確化により洋上風力発電の建設が加速されるものと期待されている。

五洋建設とDEME Offshoreは2020年3月に、日本の洋上風力建設分野における協働に関する覚書を締結し、技術交流を推進してきた。今回、両社が共同出資して2011年6月までに合弁会社を設立することに合意した(出資比率:五洋建設 51%、DEME Offshore 49%)。

新会社は外国船籍のSEP船(※2)を1,600t吊に改造し、2025年春を目途に日本船籍化する予定にしている。これにより五洋建設は2019年完成の800t吊クレーンを搭載したSEP船「CP−8001」と、現在、鹿島建設、寄神建設と建造中の1,600t吊クレーンを搭載したSEP船「CP−16001」と合わせて3隻のSEP船を保有することになる。

※1 再エネ海域利用法
海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律

※2 SEP船(Self−Elevating Platform)
自己昇降式作業台船
欧州ではOffshore Installation VesselあるいはWind Turbine Installation Vesselと呼ばれる

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識