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2021年04月15日

【物 流】豊田自動織機 2022年ローカル5G導入に向けた実証実験を開始


豊田自動織機、豊田自動織機ITソリューションズ、キャッチネットワーク(以下「KATCH」)は第5世代移動通信システム(5G)を地域限定で利用できるローカル5Gの活用に向けた実証実験を開始した。

実証実験ではSub−6帯(※1)・SA(Stand Alone ※2)方式の商用機をいち早く導入、KATCHにローカル5Gのコア装置(※3)を設置し、基地局としての通信環境を構築した豊田自動織機情報技術研究所(以下「e−Lab」)と豊田自動織機高浜工場とネットワーク接続する。

ローカル5Gは企業や自治体などの敷地内で限定的に構築するシステムで、5Gの特徴である高速大容量、超低遅延、多数同時接続の性能を各自のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズすることができる。e−Labは年内を目途にローカル5Gの性能評価などを実施し、有用性の確認を行う。その後2022年には高浜工場へローカル5Gを導入し、5G通信を活かしてより高精度かつ安全な自動運転技術の開発に取り組む予定にしている。

今回の実証実験で豊田自動織機は物流の将来像として描くスマート物流の基盤構築を目指し、KATCHはローカル5Gの利用技術や活用ノウハウを獲得することで、近年、深刻化する物流現場の自動化や効率化といった地域産業の課題解決に向けたサービスの提供を目指す

※1 Sub−6帯
6GHz未満の周波数帯のことで、国内ローカル5Gシステムにおいては、現状4.5GHz帯の4.6〜4.9GHzを指す

※2 SA(Stand Alone)
5G専用の機器のみで動作する無線アクセスネットワーク構成による運用方式。一方、現状の5Gシステムの多くは、NSA方式(Non Stand Alone)とよばれる、制御信号を4Gインフラでやりとりする無線アクセスネットワーク構成で運用されている

※3 コア装置
5Gシステムの加入者情報管理装置、基地局の制御装置などで構成される装置群

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連