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2021年03月22日

【流 通】超音波式水中可視化技術による養殖サバの魚体長測定に成功


NTTドコモと鯖やグループは難しいとされていた非接触でのサバの平均魚体長測定に成功した。両社はICTを活用した新たなサバ養殖モデルの確立を目的に業務提携契約を締結し、フィッシュ・バイオテックの養殖漁場で実証実験をおこなっていた。

養殖業では効率的な養殖魚生産管理のために魚体長や魚体重測定は重要だが、今までは漁業者がタモ網で生け簀から養殖魚を数匹取り出し、それを一匹ずつ計測器で測定していた。しかしながら物理的な接触により養殖魚がへい死したり、サンプルで抽出した養殖魚の成長にバラツキがあるため、正確な成長過程を把握できなかった。

そこで、2020年11月からアクアフュージョンが保有する超音波式水中可視化技術(※)を活用して、非接触でサバの魚体長測定の検証を行ってきたところ、生簀内を泳ぐサバの魚体長の平均値を高い精度で測定することに成功した。

これにより、魚体長測定の作業が効率化され、物理的な接触による養殖魚のへい死を防ぐことが可能となるほか、正確な成長過程を把握することにより、水質データ等と組み合わせることで給餌量の最適化や出荷時期のコントロールが可能になる。


※ 超音波式水中可視化技術
高頻度で送信される超音波の反応を自動解析し、魚であるかを識別する技術。世界で初めてCDMA方式を水中超音波に採用しており、1秒間に40回以上の超音波送信を実現した。従来の魚群探知機の100倍の分解能を持ち、養殖生け簀のような魚が密集した状態でも、魚1匹1匹の個体を識別できる。また超音波を使用することで、夜間や海中が混濁していても計測することが可能で、計測環境に依存しない

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通