<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2021年03月19日

【知 識】東北大学と日本規格協会が連携協定を締結


東北大学と日本規格協会は東日本大震災の教訓を世界に伝えていくための国際標準「防災ISO」を国際標準化機構(International Organization for Standardization:以下「ISO」)の実現に向けて、連携協定を締結した。「防災ISO」は東北大学が基本概念の規格提案を担い、日本規格協会はISOとの国際交渉事務局を務めている。

国内外で自然災害が数多く発生し、被害が繰り返されており、各地域の「総合防災力」の向上が一層求められている。東日本大震災から10年の節目を迎えたが、「防災ISO」活動は2015年、仙台で開催された国連防災世界会議において、「仙台防災枠組(Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)」が採択され、世界での防災活動推進の指針となったことに端を発している。2017年には世界防災フォーラムが仙台で開催されたが、英語名でもWorld BOSAI Forumとして改めて「防災(BOSAI)」の重要性が世界に発信された。そして2019年の世界防災フォーラムでは、東北大学と日本規格協会が「地産地防を踏まえたBOSAIの取組」を「防災ISO」とするべく、経済産業省の支援を得て国際標準化していくことを発表した。その後ISOに対し、「防災ISO」開発を提案し、2020年10月、ISO内に「防災ISO」を議論・開発する場であるワーキンググループの設置が正式に承認されたところであり、着実な歩みを積み重ねてきた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識