<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2021年02月22日

【環 境】大成建設 カーボンリサイクル・コンクリートを開発


大成建設は、環境配慮コンクリート「T−eConcrete」(※1)の製造過程で排出されるCO2量に対して、工場の排気ガスなどより回収したCO2から製造する炭酸カルシウムを用いて、コンクリート内部にCO2を固定することで、CO2収支をマイナスにすることが可能となるカーボンリサイクル・コンクリート「T−eConcrete/Carbon−Recycle」を開発した。

「T−eConcrete/Carbon−Recycle」は、コンクリート内部にCO2の固定が可能で、製造過程におけるCO2収支のマイナスを実現した。コンクリート内部の鉄筋腐食を防ぎ、構造物の耐久性を維持するとともに、通常設備で製造でき、普通コンクリートと同等の強度、施工性を発揮する。

今後、大成建設はカーボンリサイクル材料の開発・市販の状況を踏まえ、「T−eConcrete/Carbon−Recycle」を現場打ちコンクリートや二次製品など多様な建設資材に取り入れていく。また、利用者に広く提供できるよう、「T−eConcrete研究会」(※2)とも連携して商品化に向けた更なる技術開発を進める。


※1 環境配慮コンクリート「T−eConcrete」
普通セメントの代わりに産業副産物の高炉スラグやフライアッシュなどを混合したコンクリートで、その製造過程で発生するCO2排出量を、従来の普通セメントを使用する一般的なコンクリートと比較して最大で80%削減が可能

※2 T−eConcrete研究会
CO2排出量削減への貢献を目的として、大成建設ほか土木・建築資材メーカー8社が参画して活動している環境配慮コンクリートに関する研究会。研究会を通じて土木構造物用部材や建築物内外装建材などの多様な商品開発を行い、各社製品として外販を展開

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 脱炭素・カーボンオフセット【内容】