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2021年02月12日

【流 通】望む結果までの手順を導くことができる「説明可能なAI」を世界で初めて開発


富士通研究所と北海道大学はAIが自動判断した結果を基に、望む結果を得るために必要な手順を自動で提示できる技術を世界で初めて開発した。

AI分野ではデータから自動的に判断するだけでなく、個々の判断理由を与えてくれる「説明可能なAI」や、望ましくない判断結果に対して、改善するための項目を提示するAI技術が注目されている。しかし、これらの技術は個々の項目に関して、これをしておけば良い結果が得られたという仮定の改善項目を示すが、判断結果を改善していくための手順などは提示しない。

例えば、健康状態を判断するAIが不健康と判断した場合、身長や体重、血圧などの健康診断項目のデータから不健康の判断理由を説明するだけでなく、健康になるための最善策を提示してほしいというニーズに対して、今回開発された技術を適用することで、過去データから複雑に絡み合った多数の診断項目間の相互作用を特定し、実現の可能性や実施の難易度を考慮した上で具体的な改善手順を示すことができる。

これによりAIが出した判断理由を知るだけでなく、個々の利用者が望む結果を得るために取るべき改善の手順を示すことが可能となり、AIによる判断の信頼性と透明性が向上するとともに、今後、人と共に働くAIの活用の幅を拡げることが期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通