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2021年02月12日

【アジア】日本工営が手掛けるインドの貨物鉄道が運用開始

日本工営が手掛けているインド国の貨物専用鉄道、DFC(Dedicated Freight Corridor)西回廊プロジェクトが部分開通し、運行が開始された。

DFC西回廊プロジェクトは約1,500kmにおよぶデリー〜ムンバイ間を繋ぐ鉄道で、日印両政府が共同推進するデリー〜ムンバイ間産業大動脈構想(Delhi Mumbai Industrial Corridor、「DMIC」)の根幹を担っている。日本政府が本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership、「STEP」)を適用した円借款を供与し、単一プロジェクトへの円借款供与額としては最大級とされ、日印両国の旗艦プロジェクトとして高い関心が寄せられている。

日本工営は2006年より同プロジェクトを支援するコンサルタントの幹事会社として、事業化に向けた調査から、土木・軌道、信号・通信・電力システム関連、車両調達及び車両基地等の複数の契約パッケージ毎の基本設計・入札・工事契約に至る手続き、工事段階での施工監理まで総合的に携わっている。事業は2段階で整備しており、日本工営は第1段階の914kmのプロジェクトマネジメントコンサルタントの幹事会社として施工監理業務に従事している。

今回、部分開通したエリアはレワリ(ハリヤナ州)〜マダル(ラジャスタン州)間の第1工区306kmで、世界で初めて広軌電化鉄道として海上コンテナを2段積みで輸送する。列車保安システムは世界でも最高水準の欧州列車制御システム規格に準拠し、自動列車制御システム等の最新技術を導入したもので、安全で効率の良い列車運行システムを実現した。

貨物専用鉄道(DFC)西回廊は2023年の全線開通を予定されている。全線開通により、これまで3日かかっていたデリー〜ムンバイ間の輸送時間を1日に短縮することができ、物流効率を大幅に改善する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア