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2021年02月02日

【アジア】富士フイルム がん検診を中心とした健診センターをインドに開設


富士フイルムは新興国で健康診断サービス事業を開始する。その第一弾として、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」を、インドのバンガロールで2021年2月4日にする。「NURA」は高精細な診断画像を提供する同社の医療機器やAI技術を活用したITシステムなどで医師の診断をサポートし、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する。NURAは同社現地法人「FUJIFILM Middle East FZE」(アラブ首長国連邦、ドバイ)と、インドや中東で病院や検診センターを経営するDr.Kuttys Healthcare(以下 DKH社)の合弁企業「FUJIFILM DKH LLP(以下、FUJIFILM DKH)」が運営する。

新興国におけるがん罹患者の生存率は先進国と比べて低く、なかでもインドはがん罹患者の5年生存率が約3割となっている(※)。がん罹患者の生存率を向上させるためには、定期検診による早期発見と早期治療が非常に重要だが、新興国ではがん検診サービスを提供する施設が少なく、健診の文化も定着していない。一方、日本はがん検診をはじめとした健診サービスが広く普及しており、健康診断の受診率が高く、その結果、がんなどの病気の早期発見・治療につながっている。現在、日本におけるがん罹患者の5年生存率は7割と新興国に比べて高く、定期的な健診による早期発見・治療の重要さを示している。

富士フイルムはマンモグラフィーなどのX線画像診断装置をはじめ、内視鏡システム、体外診断装置、医療ITシステムなどの幅広い製品を世界中の医療機関に提供している。トルコやカタール、サウジアラビアなどでは、製品を提供するだけでなく、国のパートナー企業としてがん検診サービスの導入・普及をサポートしてきた。今回、それらの経験とAI技術を活用して医師の診断を支援する機能を搭載した医療ITシステム、高性能な医療機器などを活かし、新興国でがん検診を中心とした高品質な健診サービスを提供する。将来的には、検診バスなども活用してより多くの方がリーズナブルな価格で検査を受けられる体制を構築する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア