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2020年12月24日

【環 境】ヤマトホールディングスとJAXA 空の新たな輸送モードの実現に向け連携


ヤマトホールディングスは宇宙航空研究開発機構(以下 JAXA)と「空」を効果的に活用した新たな物流サービスの導入に向け、物流電動垂直離着陸機(物流eVTOL)への装着および地上輸送手段への搭載の両方が可能な大型貨物ユニット「PUPA(ピューパ)8801」の空力形状(※)を開発した。

PUPA8801は航空/陸上輸送間の切り替えを合理化し、荷役作業等の物流フロー全体の時間と作業の最適化を達成するため、航空輸送と陸上輸送それぞれの要求を同時に満たす空力形状が求められる。具体的には航空輸送では物流電動垂直離着陸機としての高い空力特性を、陸上輸送では標準パレット等の既存の陸送ユニットと共存する直方体に近い形状であることが求められる。

この解決に向け、これまで培ってきた陸上輸送などの物流ノウハウに物流電動垂直離着陸システムに対するこれまでの研究・開発の成果から導出した条件に基づき、貨物ユニットのコンセプトモデルを企画した。JAXAはこのコンセプトモデルに対して、世界最速レベルの流体解析ツール「FaSTAR(ファスター)」をはじめ数値シミュレーション技術を用いた解析を実施し、航空技術の知見に基づいた検証と形状改善提案を行った。

ヤマトホールディングスは「新たな空の輸送モード」の構築に向け、今回の成果を踏まえた具体的なサービス性検証を含むシステム開発を続け、2020年代前半までのサービス導入を目指す。

※ 空力形状
航空機等、高速で空気中を移動する物体に作用する空気抵抗をはじめとする様々な空気の力を考慮した物体形状

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境配慮型輸送用機器【内容】