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2020年12月09日

【物 流】日立物流 安全運行管理をトータルサポートするシステムの外販を開始


日立製作所、日立物流と日立キャピタルの3社は、日立物流が社内で導入しているシステム「SSCV−Safety(安全運行管理)」の外販に向けて、協業を開始した。

「SSCV−Safety(安全運行管理)」はドライバーの生体や運転データをAIで分析して安全運行管理をトータルサポートするシステムで、2021年4月以降は物流業や製造業などのほか、バス、タクシーといった幅広い業界における輸送業務向けのSaaS型新サービス「SSCV−Safety on Hitachi Digital Solution for Logistics」として提供する。3社は本サービスの導入・普及を通じて需要が拡大している輸送業務における、運行管理とドライバーの安全性向上や働き方改革に貢献することを目的としている。

日立物流で導入しているSSCV−Safetyは事故ゼロの実現を目指してドライバーの疲労度に着目し、生体情報(体温、血中酸素濃度、血圧、自立神経など)や運行記録(前方車間距離、ブレーキ、加速度、運転時間)などと、ヒヤリハットや事故との相関性の分析に着目している。さらに日立製作所や日立キャピタルグループなどとともに「物流トラック運行管理における疲労化学に基づく事故リスク評価予測手法の開発」に向けて共同研究を行っており、研究結果から得られた知見やデータを生かし、自社車両へ導入している。

今回、SSCV−Safety on Hitachi Digital Solution for Logisticsをサービス基盤としてSSCV−Safetyの機能を実装し、国内の物流業をはじめとした幅広い業界における輸送業務向けに提供を開始する。日立製作所ではドライバーに対する警告などの情報を発信するために、地図データやデジタルタコグラフとの連係機能を備えるなどして、より多くの運転データを収集できるドライブレコーダーを新規開発している。これをSSCV−Safety on Hitachi Digital Solution for Logisticsの車載端末として適用することによって安全運行のサポート強化を図る。将来的には日立キャピタルの請求回収機能を活用した従量課金といったオプションサービスを含めたサービス拡充を検討していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連