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2020年11月27日

【流 通】富士通と品川区 戸籍事務を支援する電子書籍AI検索システムの実証実験


富士通はと東京都品川区は共同で、婚姻届や出生届などの審査や受理手続きを行う戸籍事務の職員負荷軽減や正確性の向上、業務効率化を目指し、届出内容の審査や判断の根拠となる文献データを300冊以上におよぶ専門書籍から瞬時に検索できる電子書籍AI検索システムを品川区の戸籍事務に適用し、有効性検証を行う実証実験を2020年11月11日より開始した。

富士通が開発した電子書籍AI検索システムは自然文や類義語の高度な検索が可能なAI検索エンジンにより、戸籍関連の専門書籍で国内トップシェアの日本加除出版の電子書籍から、戸籍事務に必要な文献および該当箇所を瞬時に検索できる。これにより職員は膨大な書籍から手作業で過去の事例を探し当てる必要がなくなり、業務負荷の大幅な軽減と業務効率の向上が見込まれる。

戸籍事務は自治体業務において、一定の経験を要する複雑かつ高度な業務に位置付けられているが、一方で自治体職員は幅広い業務を経験する必要があり、一定周期での人事異動が発生している。また近年、戸籍事務に精通した職員の退職や外部委託職員の増加などにより、担当職員が戸籍事務の知識を効率よく習得することが大変難しくなっている。

さらに国際化による外国籍の方の届出の増加や、社会的価値観の変化に伴い、所蔵する膨大な書籍の中から過去の参考事例を目視で探し対応するような高い専門知識を要する届出が年々増えており、経験豊富なベテラン職員を中心に戸籍事務の負荷が高まっている。

富士通は戸籍事務を効率化しベテラン職員が注力すべき業務に集中できる環境を実現するため、戸籍関連の専門書籍で業界トップの日本加除出版様が有する電子書籍の文献データをAIで瞬時に検索できるシステムを開発し、品川区様において有効性を検証する実証実験を行う。同社は実証実験の結果を踏まえ、電子書籍AI検索システムの商品化を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通