<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2020年11月02日

【環 境】三菱商事とエア・ウォーター トラック向け小型LNG充填設備開発


三菱商事とエア・ウォーターはLNGを燃料とする大型トラック向けに、物流施設内の限られたスペースに設置可能な小型LNG充填設備を共同開発した。

同設備は日本で初めての可搬型の充填設備であり、停電時にもトラックへのLNG充填が可能となる自家発電設備を搭載した世界初のシステムである。加えて排熱回収温水を循環利用することで、寒冷地や湿度が高い地域における氷結トラブルを回避することが可能となる。

商用化に向けて、いすゞ自動車の大型LNGトラック1台と、イタリア製の大型LNGトラック2台を用いて、2020年11月より北海道での実証試験を開始する。両社は北海道電力の協力を得て、設備の有効性および大型LNGトラック実走行時におけるCO2排出量と燃料費の削減効果を確認の上、事業化の検討を行う。

日本においては、現状、大型LNGトラックが商用化されておらず、大型トラックの大半は、ディーゼルを燃料としており(約50万台)、CO2排出量の削減が求められている。大型LNGトラックは電気自動車や燃料電池車では達成が難しい1,000q以上の長距離走行が可能となり、従来の大型軽油トラックに比べて、10%程度以上のCO2排出量削減が期待できる。加えて、将来的にCO2フリーのLNGを使用するなど、CO2の更なる削減策についても検討していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】