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2020年10月30日

【知 識】アイシン精機と都市開発スタートアップscheme vergeが協業


アイシン精機は観光地や商業施設における顧客の体験価値向上や、移動中の顧客に対するOne 2 Oneマーケティングを実現する手法の確立をめざし、都市開発スタートアップ企業scheme verge(スキームヴァージ)と協業する。

この協業によりアイシン精機の開発した移動中の乗員ステータスを予測するリズムプラットフォーム(以下 RHYTHM PFM ※)と、scheme vergeのMaaS等のモビリティ関連データの分析を用いた観光地等の顧客体験向上ソリューションを組み合わせ、移動中の訪問先紹介や地域の人と交流できる仕組みを構築する。

この仕組みで「ある場所を訪問する際、到着までの移動時間が訪問先での体験のプロローグ(序章)になる」という考えのもと、訪問先までの移動中に訪問先の概要や、体験を深める為の事前情報を音声・動画コンテンツで配信するなど、到着前から始まる「おもてなし」を実現する。

また、移動中や訪問先で「どのような人が、どんなタイミングで、どのような行動をとったか」というデータを取得することができるので、このデータを解析することで、顧客に対する「おもてなし」の質を改善するだけでなく、訪問先の地域にとっての課題を見つけ出し、地域活性化のための新たなサービスや取り組みを企画・実行したり、自治体や施設に向けて提案をしたりすることに繋げることができる。

2021年春頃より瀬戸内海・小豆島で、この仕組みの効果検証を行うための実証実験を予定している。タクシーや自家用車などの車内で、世界的に注目を浴びる瀬戸内海・小豆島のアート作品の概要に加え、作家の生い立ち、作品への思い、作品に対する有識者の評価などを「RHYTHM PFM」によって配信しプロローグとなる「おもてなし」を行うとともに、scheme vergeの「Horai」アプリから取得できるデータから、顧客体験価値向上効果やOne 2Oneマーケティング効果について定量・定性的に検証する。

※ RHYTHM PFM
カーナビゲーション開発で蓄積された乗員の感情や行動傾向とリアルタイムに検出された様々な情報を元に刻々と変化する乗員ステータスの予測を実現

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識