<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2020年10月06日

【知 識】岡山大学とベネッセがSDGsを軸に3ヵ年の共同研究を開始


岡山大学とベネッセホールディングス(以下:ベネッセ)は2020年度から2022年度の3ヵ年をかけて、地域の持続可能性と「well−being:ウェルビーイング」の学術的研究を進める。直島メソッド(※)や公益資本主義が、直島・犬島・豊島の3島を中心とした地域や住民の「well−being:ウェルビーイング」にもたらした変化とそのメカニズムについて調査し、学術的な成果としてまとめる。

岡山大学は理念「高度な知の創成と的確な知の継承」、目的「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」の下、教育研究と社会実装に取り組んでいる。「SDGsに関する岡山大学の行動指針」を策定し、岡山大学SDGs推進本部などの体制を整備し、SDGsを推進しています。2017年には日本政府から国立大学で唯一の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞している。

「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」として、地域とともに社会課題解決への取り組みをデザインし、そのプロセスを岡山から世界に発信し、また世界で実証している。地域や世界のさまざまなステークホルダーと連携し、互いの経験や知見を持ち寄り、新たな知や価値を創り出す「オープンイノベーション」の取り組みを積極的に進めている。

ベネッセグループは、「Benesse=よく生きる」の企業理念のもと、顧客の向上意欲と課題解決を一生涯にわたって支援する企業グループとして、創業以来65年にわたり、「教育」や「介護」分野を中心に社会課題の解決に取り組んでいる。企業理念「よく生きる」を英語でwell−beingと訳しており、理念に基づいたベネッセグループの活動は、近年取り組みが加速する「持続可能な開発目標:SDGs」の目指す方向性や精神と根底で合致している。

持続可能な社会の実現に向けた取り組みをグループ全体で強化することを目的に、2018年度には、全常勤取締役を委員とするサステナビリティ推進委員会を設置し、グループの進む方向を示す「サステナビリティビジョン」を策定した。2019年度には、そのビジョンに基づき、事業戦略と連動した重点活動であるマテリアリティを決定している。

このようななか、岡山大学とベネッセは両者が注力するSDGsを軸に、2020年度から2022年度の3ヵ年をかけて、「well−being:ウェルビーイング」の学術的研究を進めることを決定した。「直島メソッド」や「公益資本主義」が、直島・犬島・豊島の3島を中心とした地域や住民の「well−being:ウェルビーイング」にもたらした変化とそのメカニズムについて調査し、他地域・国にも応用可能なモデル化を含め、学術的な成果としてまとめる共同研究を開始する。

※ 「直島メソッド」
ベネッセホールディングスは福武財団とともにベネッセアートサイト直島の活動を通して、アートを媒介とした地域づくりに30数年にわたり取り組んでいる。瀬戸内の自然や建築の特性を活かして制作、展示されるアートは、その場所固有の空間をつくり出し、作品の発するメッセージをより強く体感できる。そうしたアート体験や風景、地域の人々との交流を通し、「よく生きる」を考える機会となることを目指してきた。直島を中心とした活動は、「瀬戸内国際芸術祭」の開催につながり、その手法は「直島メソッド」として海外でも紹介されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識